効率的なリモートワークを実現する方法
職場から自宅中心の生活になったことにより時間的なゆとりが生まれた一方で、仕事に集中するのが非常に難しくなったことも事実です。職場とは違って、いつでも携帯をチェックしてしまったり、配偶者や子供、ルームメイトと同じ場所で仕事をしなければならないなど、気が散る要素がたくさんあります。それによってタスクの先延ばしや、集中力とやる気の欠如などが起こりえます。今回は、ワークフローを改善する2つの方法についてお話ししたいと思います。
ルーティーンを作る
日課となるルーティンを作ることは重要であり、自宅で仕事をする場合だけでなく、職場で仕事を始める時にも必ずルーティンを行うべきです。ルーティーンでは、次に何をするべきか考えることなく集中して作業を進められるため、やる気と生産性が大幅に向上します。
また、ルーティーン作業はポジティブな精神状態を保つことにも貢献します。ルーティーンを適切に取り入れることによって、一日の時間に意味を持たせ、有効に活用できます。Lancet Psychiatryの研究結果によると、日中に決まったルーティーンがある人は睡眠のスケジュールがより安定している傾向があり、それによって精神面でより健康な状態であることが分かっているそうです。精神的な面で健康であることは、やる気の向上、ワークフローの改善につながるでしょう。
在宅ワーク中も職場でも、日々、あるいは1週間のルーティーンを欠かさず実行し続けるのは一見困難に思われるかもしれませんが、実は簡単です。毎晩眠りにつく前に、次の日の終わりまでにやることを目標として設定し、その中にルーティーンを組み込みます。例えば現在制作中のエッセイを完成させたいという目標を立てた場合、次のようなルーティーンを設定します。(ところで、作業は25分毎に区切り、間に5分の休憩を挟むと良いでしょう。これが脳に最適な作業時間です)
8:00- 起床
8:15- 朝食
8:30- シャワー
9:00- エッセイ執筆開始
9:25-30休憩
9:30- エッセイ執筆再開
9:55-10:00休憩
こんな感じです。
ルーティーンを取り入れることでやる気と効率が大幅に向上し、職場環境のシームレスな移行も可能となります。
短期的目標と長期的目標
短期的目標、長期的目標という言葉の意味は読んで字のごとくですが、成功を収める人のマインドにとっては欠かせない要素です。誰しもが達成したい目標(ここではこれをゴールデン・ゴールと呼びます)、到達したい場所、その方向へと向かうための道筋というものを描いているはずです。しかし「その方向」という概念だけでは、「ゴールデン・ゴール」へと導いてくれると信じて様々な決断をするにはあまりに曖昧です。そこで、短期的目標、長期的目標という概念が必要となってくるのです。
長期的目標は1年後〜2年後までに達成したい目標で、1年の終わりに毎年見直すべきものです。長期的な目標はゴールデン・ゴールへと導いてくれる通過点となります。ゴールデン・ゴールははるかに遠い目標で、決断を行う際の判断基準にしづらいため、この長期的目標を基準に判断を行います。そうすることで、モチベーションを維持しつつ、道筋から外れることなく、定期的に進捗を確認することができます。
一方、短期的目標は数ヶ月以内に達成できる目標です。この目標もまた通過点としての役割を果たします。短期的目標は巨大な目標を細分化し消化するのに役立つ、頻繁にチェックができる努力目標です。
誰しも熱望する夢や目標を持っています。その大きな目標は、通過点やチェックポイントの役割を果たす小さな目標に区切り、ゴールデン・ゴールへの架け橋となる道筋を描くことで達成に近づけることができます。
職場から在宅での仕事への移行は難しい点もありますが、「ルーティーンを作ること」と「短期的目標と長期的目標を組み合わせたゴールデン・ゴールの設定」により在宅ワークでも気が散ることなく生産性を最大化することができるはずです。